王位戦白組プレーオフ

王位戦の挑決リーグ白組は羽生名人と戸部六段のプレーオフ。
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戦型は、後手の戸部六段のゴキゲン中飛車に対して先手５八金右超急戦！直近の大きな対局では、羽生名人が王将戦第六局で久保棋王に対して、同じ戦型を採用し敗れている。とはいえ、終盤まで基本的に先手がやや指しやすく、詰みと錯覚してあのコースを選ばなければ、先手が勝っていた可能性が高い・・・と水琴は思っている。おまけに羽生名人が採用しているのだから、おそらく同一の終盤を迎えたときの勝ち筋は研究済みと思われる。・・・ということで、本局では、後手がどこかで前例から離れなくてはいけないから、戸部六段がとこかで新手をだすだろうと予想してみていた。

昼休あけ、戸部六段が38手目で新手△７四銀を出し前例を離れた。なかなか面白そうな手に見えた・・・けど、残念ながら結果には結びつかなかった。どこが本当にいけなかったのかは良く分からないけど、直後▲１三竜～△２二銀▲１五竜の局面で、これといってぴったりした手がなく、実戦のように桂馬を補充しておくくらいだと、すでにちょっとつまらなかったような気がする・・・というのが個人的感想。あとは、ほとんど一方的に殴られちゃう展開に。厳密にはどこかで受け間違いがあったということなのかもしれないけど、基本的に薄い玉頭を４枚で殺到される展開だったわけで・・・。受け止めることも攻め合うことも容易ではない進行だったと思う。

本局は結果は残念だったけど、戸部六段は名人に対して意欲的な新手をだすなど充実しているな～と感じさせてくれた。大体、王位リーグ初参加で名人とプレーオフしてるんだしね。もちろん他棋戦でも活躍中。次のチャンスに期待。

さて、これで、挑決は羽生名人と広瀬五段に。広瀬五段は相穴熊で削り合う展開だと相当に強いので、一局はそういう将棋を見てみたいな～と。名人も相手の得意戦型を避けないタイプなので、おそらく見られるんじゃないかと期待(^^)

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