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ちょいワル王子 [将棋]

新クールのNHK将棋講座「山崎隆之のちょいワル逆転術」、見ました。

講師の山崎七段は、関西の実力者で、独創的な手順を好むことで有名。研究手ではなくて、実戦で思いついて指したくなった手を思わず指してしまうらしいです。いろいろな戦型で新手を出しているけど、私が一番印象的なのは、横歩取りの新山崎流▲4八銀。横歩取りではありえないと言われていた手が、実は成立することを見いだしたのは画期的。

アシスタントの鈴木真里さんは、全国級のアマ強豪。・・・ということしか知りませんm(_ _)m
身体の軸がほとんど移動しないのが印象的ですね。見ていて不思議な落ち着き感があります。

新年度、美男美女をそろえてきましたね。

さて、講座の内容ですが・・・。

最初の感想。・・・こんな講座やっていいんでしょうか?

すごく面白いんですけど(笑)

いきなり、出てくるテーマ図がすでに形勢不利っていうのが、まず斬新。そこから、勝負手で相手を迷わせてミスを誘って逆転しちゃおう!・・・というのが、講座のコンセプト。

定跡講座や手筋の講座、詰め将棋の講座などいろいろあったけど、こういう勝負術のような講座はありそうでなかった分野だと思う。

いい手を指して勝ちましょうではなくて、すでにいい手を指しても勝ち目が無くなっているところからスタートですからね。普通の講座が正規の剣道を教えてるとしたら、この講座は道ばたでのチャンバラを教えてるという感じだ。

でも、将棋を指している限り、形勢が悪くなってしまうことは当たり前にある。そこで、多少悪くなっても、相手が心理的に最善手を指しつづけにくいような展開にして、怪しくしていく技術というのは、現実問題として必要不可欠。いいとこに目を付けたものです。

今日のテーマ図は、私の記憶が正しければ、たぶんNHK杯の対羽生戦。確かに、△3九銀から絡んでいって、徐々におかしくなっていったのが印象的な将棋だった。

しかし、見ていて思ったけど、これ内容が盛りだくさんだ。山崎七段の実戦譜が題材で、最初に形勢判断(ちょいワル度として得点化)、自分と相手の主張点の違いなどを解説した後、逆転のためのとりあえずの目標を整理して、実戦の手順を並べて解説。結構、ついて行くのが大変かもしれない。でも、面白いから久しぶりにテキスト買おうかな?

途中の、ちょいワル王子の逆転ホームラン!・・・は、重要なポイントをおさらいするコーナーで、目ヂカラの頃から定番になってきた羞恥プレイ。カット割をうまく調整すればいいのに、何故かノーカットで撮るから、終わった後に変な間があく・・・。あれをうまくこなすのは、タレントでもそういないと思う。ただただ二人だけでコーナー名を叫んで、まとめきるのは至難の業でしょ。ましてや棋士では(以下略)

ここは、「~王子」・・・という若干流行遅れ気味のネーミングと合わせて、NHKらしさを漂わせるコーナーに仕上がっている。

講座の内容とは全然関係ないけど、今後、このコーナーが、どのように進化していくのか注目だ。

今週のテーマ図は、微差だったけど、予告では、来週は大差の局面らしい。楽しみだ。


タグ:将棋 テレビ
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