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第52期王位戦第三局(一日目) [将棋]

広瀬王位に羽生二冠が挑戦している今期の王位戦第3局。ここまで、広瀬王位の2-0で来ており、挑戦者としてはこのあたりで一勝を返しておきたいところ。

意外にもここまで穴熊が出てなかったけど、本局はどうでしょうか。

詳細は中継ページをご覧ください。

戦型は、後手の広瀬王位が、得意のゴキゲン中飛車を選択。対する先手の対策は、超速の出だしだったものの、途中で変化し、ややオールドファッションな3七銀急戦の形に合流。

この形は銀対抗が間に合うので、比較的ゆっくりした展開になりやすい。亜急戦とでも言うべきか。

後手は、展開がゆっくりするのを見越して、穴熊へ。先手玉が固くなりにくいので、陣形差で作戦勝ちにしようという自然な構想。三局目にして、ようやく広瀬王位の穴熊登場。

しかし、ここから、なぜか先手の模様がよくなってくる。

まず、27手目▲3七桂で、攻めの体勢を築いて、行くぞ行くぞと見せて、3二金型を強要。これで後手の穴熊は遠さはあっても固さは望めなくなった。

続いて、37手目▲6八金寄が、これぞプロの序盤。では、ということで、逆に今度は先手玉が固めに入る。気づいてみると、先手陣は、いつでも開戦できる攻撃態勢が整っている上に、守備で指したい手がたくさんある。対して、後手はすでに穴熊まで行ってしまっている関係上、守備で有効そうな指手は残り少なく、かといって明瞭な仕掛けの筋も難しく、若干手詰まり模様になっている。

結局、じわじわと進んで、41手目▲8八玉の局面で封じ手となった。

この局面は、このまま先手に固められると、後手の主張がなくなってしまうので、何か揺さぶりを考えたいところ。タイミングとしては、先手陣が少し中途半端なこの瞬間か、少し進めて、▲9八香あたりかの選択になりそう。ただ、先手が穴熊まで目指しているかどうかは分からないのと、そこまでに何を指して待つかもかなり難しくなってきているので、個人的にはここらで動きを見せたいかな。

・・・というわけで、封じ手予想は、△4二角としておきます。

盤上の形勢はまだ互角。ただ、この先の数手で後手が苦しくなるか、互角のまま戦いが始まるかになりそうで、実戦的には先手を持ちたい・・・と見ます。


タグ:将棋 王位戦
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